われわれは、試練に対するにも、5Kと揶揄される非人間的な現場での、技術者の疲労の代償として、対するのではない。
われわれがもつ技術力を基とした、高度な判断力で対する。
われわれが発揮する積極性は、慣習に縛られ会社の指示によって義務づけられたから生まれるのではなく、サンライズエージェンシー社員一人一人が日々の生活をおくるうえで持っている、各自の行動原則から生まれる。
われわれは、遊びを愛する。だが、節度を持って。
われわれは、知を尊ぶ。しかし、ボケとツッコミを忘れずに。
われわれは、富を追及する。だがこれも、可能性を保持するためであって、愚かにも自慢するためではない。
サンライズエージェンシーでは、他の社員と比較して給与が低くても、恥ではない。
だが、自己の報酬を向上させるべく努めないことは、恥とされる。
われわれは、私的な利益を尊重するが、それは会社の利益への関心を高めるためである。
なぜなら、私益追及を目的とした自己研鑽で培われた能力は、会社の仕事でも必ず成果を生み出すと思っているからだ。
ここサンライズエージェンシーでは、会社の発展に無関心な社員は静かさを愛する者とは思われず、社員としての意味をもたない人間とされるのである。
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さて、
どこが変わったかわかりましたか?
紀元前の国家理念は、21世紀でも、そのまま通用します。
そして、作者の塩野七生氏はこうも述べています。
「このペリクレスのような、簡潔で明快で品位にあふれた演説ができる指導者を、二十世紀末に生きるわれわれは、はたしてもっているのだろうか。」
「ローマ人の物語Ⅰ ローマは一日にしてならず」より