スタッフ∩∪です。今回は音楽ネタです。さて、タイトルはマドンナの84年のヒット曲ですが、皆様ご存知でしょうか?
私はCD・レコード合わせて膨大な量を所持しているわけですが、音楽というものは空気の振動であって、無形物ですから、実際はCD・レコードといったかたちを伴う必要がありません。私のような音楽マニアになりますと、同じレコードでも、限定版・通常版はあたえりまえ、各国盤を集め、再発ではなくオリジナル至上主義だったり、シールド(未開封)盤というもはや聴くことすらしないものに価値を感じて、ひとり悦に浸ることができるわけですが、これもひとえに、CDやレコードといったカタチがあるものと、音楽が結びついたものだから生まれたものだと言えます。こうして「音楽(という無形物)」と「所有欲」をマッチングさせているわけです。
近年ipodに代表されるように、音楽は、無形物のまま所有されるようになってきました。これは私のようにオールドな音楽ファンにとっては、「所有感」が感じられないために理解できない現象ではあるわけですが、一昔前から、形を伴わなくとも「ハードディスク上にファイルがあれば所有感を得られる」世代が出てきたわけです。つまり「所有」というものの考え方が変化したということです。これは音楽にとどまらず、あらゆるものの「所有」の考え方に影響を及ぼしていると思います。
上で書いたような「オールドな音楽ファンとしてはmp3での所有は所有として認めたくない」というようなものは、自分の中では半ば冗談みたいなもので、これも相対化した上での価値観の内包の上になりたっていると思います。なにより、ソフトウェアおよびサービスという無形物を売って生計をたてている身としては、このような意識の変化は、歓迎こそすれ、拒絶するものではありませんよね。
つまり、「マテリアル・ガール」というマドンナが歌った価値観も徐々に消えていくのかもしれないと思うにつけ、音楽ファンとしては音楽が同時代性を持つことの自己矛盾みたいなものさえ感じてしまいます。